2023年10月15日(日) 「ラグタイム」大千穐楽(愛知公演)を拝見しました。
東京公演の楽を拝見してから2週間空いての観劇だったので、あらためて本当に素晴らしいミュージカルだったなあ、と感動しました。
フィクションに歴史上のアイコンとなるような実在の人物を織り交ぜ、重いテーマと悲劇を経てもなお未来への希望を届けてくれるこの作品は、時代を超えて上演し続けて欲しいと思いました。
簡単ですが、大千穐楽カーテンコールのコメントご報告します。
その前に…今更ではありますが、個人的お勧め公演レポートをご紹介!
カンフェティ :【公演レポート】遂に実現した日本カンパニーによる上演!ミュージカル『ラグタイム』
かなり詳細な部分まで踏み込んで書いてある劇評です。 観劇された方は復習用に、また残念ながら観劇できなかった方にもこの作品のことが伝わるのではないでしょうか。(舘方さんのお写真をスライドさせると畠中さんのお写真も出てきます)
さすがおけぴさん!と思わず拝みたくなる、舞台愛にあふれた素敵なレポートです。
どちらもレポートも畠中さんのことも書いてありますので是非お読みください。
大千穐楽カーテンコールでの安蘭さん、井上さん、石丸さんのご挨拶です。 (メモ頼りなので正確ではありません。ニュアンスを汲み取っていただければ)
安蘭けいさん
(最初から泣いている)まさかこんな日が来るなんて…(と言いつつ「いや絶対来るにきまってるけど」と笑いを取るあたりさすが)お稽古の初めに振付のエイマンに「私はアメリカ人じゃないからアメリカのことはわからないけど、一生懸命私なりに考えながらやってみる」と言った。 そうしたらそんなことは考えなくても、ラグタイムは音楽が語ってくれるから役者はそこに乗ればいい、と言われた。 本当に素晴らしい楽曲。
この作品はアメリカの話だけど、日本にも同じようにいろいろな問題があるということを、この作品を通して感じることができたし、お客様もそうなんじゃないかと思う。
子供たちの未来がどうか素晴らしいものになりますように。そしてこの作品にまた出会えたら嬉しい。
井上芳雄さん
俺たちの夏が終わったなと感じている。その前の作品と合わせてずっと本番が続いていたので、ホッとしたような寂しいような気持ち。
昨日アンサンブルの方達と話していて、3つの人種を全部やっているけど、いまコールハウスをいじめて、次のシーンでは仲間として一緒に戦ったり、気持ちは大丈夫なの?と聞いてみた。そうしたら気持ちが引きちぎられそうだと言っていて、そりゃそうだなって。
実際人間は、いい方にも悪い方にもなれる。 でもこの作品の中には希望がちゃんとある。
またこの作品に出会えたら嬉しいし、いつか「日本のラグタイム」ができたらいいと思う。
石丸幹二さん
もっとやりたかった!大阪公演を終えて少し間があいたので、いったん作品から離れたことで、我々の中で何かが発酵したというか、「こうやらなきゃ」、ということを忘れて、自分の中に自然に生まれたものを今日お見せできたんじゃないか。
またこの作品を上演できたらいい。 「東宝さん、かなえてくれますか?」(場内大拍手)
25年前に初めてブロードウェイでこの作品を見たときの衝撃が忘れられない。
さっき安蘭さんもエイマンの言葉として言ってくれたけど、音楽の力がすごい。 音楽がそれぞれの人種が持っているものを背負って、表現してくれている。それがまずどーんときた。
その時観客席にいたアメリカ人が、彼ら自身の問題として作品を受け止め、感動していた。
この作品から学んだのは、人を信じること、人に愛を持って接すること。
皆さんもどうかこの作品から何かお土産を持って帰って欲しい。自分ならどうするか?と。
さっき、オーケストラを紹介したけど、今回はオケピットではなく舞台の後ろにいる。桶の音楽が後ろからばーーんと来る迫力も楽しかった。